一般的に不動産業界は、引っ越しシーズンでてんやわんや。
ご案内、契約書作成、契約、ご案内、ご案内、ご契約・・・・・・・・・・・みたいな流れ。
そんな営業マンを横目に大阪、江戸堀~京町堀~靭本町~立売堀~新町~北堀江~南堀江とレンタサイクルで町探索を。
平日は、仕事の方々の動きが多いエリアなので、土日の人の動きを見てみたいと。
商売をするにおいて、やっぱり気になる人の流れを。
なにわ筋、四ツ橋筋、長堀通等の大通りは別として、
車の通り、少な。
人の数、少な。
これが私の印象です。
これが大阪、梅田より南、駅から一本、2本入った通りの現状かと実感しました。
それでもやっぱり、大阪。
阪神間にはない、都会のオアシス、公園には人、人、人。
平日はオフィス、土日は住居。
この切り替え。
よって土日休みの飲食店等のお店も多いかと。
この建物と建物の間から見える、靭公園。
まさしく癒しだなと。
そんな事を思いながら、コーヒーのテイクアウト、豆販売店へ。
靭本町一丁目のcoffee refillさんへ。
圧倒的な狭さ。
この広さでまず賃貸で出ることはない面積。
約1,5坪(畳2枚半)。
coffee refillさんに自分の仕事を伝えた上で、この物件ってインターネットとか、不動産屋で出ていたのかと質問をしました。この周辺、募集看板がほとんど出ていない。
建物所有者が共用廊下の一部を所有者の費用負担で改装し、店舗として貸し出してくれたと。
自分で物件と出会ったと。
これって建物に対しての投資でもありますが、町に対しての投資。
おそらく所有者は町のことよりも建物のバリューアップ、coffee refillさんの夢に共感、、商場に対しての態度を見たと思うわけです。
それが結局、町に人の流れ、人を集める。きっかけは他愛無いものかなと。
そしてこの建物隣接するビルは1階~3階まで満室。
お客さんの声が漏れている。活気あり。
でも前面道路に人はいない。自転車で道路の真ん中走れる。
私は現地に行ったからこそ、このエリアの魅力、建物の雰囲気、通りのよさを肌で感じました。
直感と自分の感覚。
これが物件の探し方。
私たちは物件の魅力、物件の様子を言葉や写真で伝えますが、
全てそのまま信じないで欲しいかと。
独立。
読んで字のごとく、独りで立つ。
独りで立つ前に周りの方からたくさんのアドバイスを受けすぎで、
迷っている方々が増えていると実感しています。
独りで立つ努力途中で第三者の意見、アドバイスという杖が両脇を支えます。
でもいざ独立して、その意見が自分の理想と違ったり、予想が外れたり。
その時その杖は折れる。独りで立てていたつもりが、足元がぐらつく。
後悔先に立たず。
先に現地に行き、物件はもちろんですが、町、エリアのことを探索してほしい。
ご自身の感覚で。
大手、チェーン、他店舗展開している法人さんと個人さんのお店の探し方を混ぜると
物件と出会いづらくなると思っています。
儲けが第一優先であれば、一等地で賃料をそれなりに払えば、借りることは可能です。
現実は違うわけです。
それは、不動産会社においても同じこと。
駅前立地で高い賃料を払えない、不動産広告に対しての費用も制限がある。
優先順位を考え、町の本当の活気を肌で感じる。
物件自体を比較することは、メリット・デメリットも見えてくるので、駅前立地を見てはいけない、検討してはいけないわけではありません。コンセプト、意思と覚悟があれば良いわけですもんね。
賑やかな繁華街では芸術や若手は育っていかないのではと思います。
賃料が合わない。
繁華街から一本も2本も入ったところで、新しい芽は育っていく。
一本も2本も入ったところの目利き物件の方が光るのではないかと。
そんなことが頭の中でグルグルグル。
そんな土曜の昼下がり。
そして帰社して急いで、契約書や見積もり書をつくりました。
残り少ないシーズンを走り抜けます!
それでは。